2025年11月末にはじめてパリへいってきました🇫🇷
パリの公共交通機関の乗り方について調べると、パリの公式交通アプリ「Île-de-France Mobilités」を使う or Navigo Easyカードを購入するような情報が多いのですが、
「Île-de-France Mobilités」はアカウント作成時にヨーロッパ圏の電話番号しか登録できなくなってしまったようで、日本の旅行者が登録できずに困ってしまうケースが多発しています。
わたしも実際、現地でアプリが使えないことがわかり、「物理カードを買うしかないか‥」と諦めかけていたときに、現地の電話番号がなくても、スマホでチケットを購入・利用する方法を発見💡
この記事では、iPhone(Appleウォレット)を使ってスムーズにパリのメトロやバスに乗る方法を解説します📖
チケットの購入方法
結論:アプリの登録は一切不要。「Appleウォレット」だけで完結します。
2024年5月より、AppleウォレットとNavigo(パリの交通ICカード)が完全統合されました。
公式アプリをダウンロードしたり、アカウントを作ったりする必要すらありません。最も簡単で推奨される方法です。
設定・購入手順
iPhoneに標準搭載されている「ウォレット」アプリを起動します。

- 画面右上の「+(プラス)」ボタンをタップします。
- 「交通系ICカード」を選択します。
- 検索窓に「Navigo」と入力するか、リストから「Navigo(フランス)」を探してタップします。




「続ける」 をタップすると、購入可能なチケット一覧が表示されます。

必要なチケットを選び、「購入」 をタップしてApple Pay(日本のクレジットカード等)で支払います。
| チケット名 | 内容・特徴 | 有効エリア (ゾーン) | こんな人におすすめ |
| Bus Tram Ticket / Metro Train Ticket | 基本の1回券 or 10回券 ※「10」からはじまるのが10回券です。 | パリ市内全域 | バスやメトロに数回だけ乗る人 |
| Navigo 1-Day Pass | 1日乗り放題パス。 指定した日は回数無制限で乗り降り自由 | 空港エリアを除くパリ市内全域 | バスやメトロに1日6回以上乗る人 |
| One Way from/to Airport | CDG空港 ⇄ オペラ座 ロワシーバス(直通シャトルバス)の片道乗車券 | 空港 〜 パリ市内 | 空港<->市内の移動をしたい人 |
| Paris Visit Pass | 1日乗り放題 + 観光地の各種割引 | パリ市内全域 | 対象の施設利用が多い人 ※ 基本割高になるので、あまり推奨されません。 |
「reduced」がつくチケットは、子どもなど割引料金を適用される方向けのチケットになります。

購入したチケットはウォレットに追加されるため、乗車時は、日本の交通系ICと同じく、iPhoneの上部を改札の紫色のリーダーにかざすだけです。
ユーロでの支払いになるため、日本でいつも使っているクレジットカードで決済を行うと、
海外決済手数料がかかったり、クレカ会社が設定した高めのレートが適用されてしまいます☔
海外旅行でおすすめの決済方法については、以下の記事でくわしく解説しているので、あわせてご覧ください📖

1度購入した種類のチケットは、ウォレットアプリを開くとカードが出てくるので、タップすることで以下のような画面になります。

追加で購入したいときは「さらに購入」をタップして、初回購入時と同じように決済をするだけ。
購入履歴も確認できてとても便利です💡
物理カード「Navigo Easy」の購入場所と買い方
「スマホの設定が面倒」「充電切れが怖い」「記念にカードが欲しい」という方は、現地の駅で物理カード「Navigo Easy(ナビゴ・イージー)」を購入するのが確実です。
※このカードは無記名式なので、身分証の提示や写真、電話番号の登録は一切不要です。
どこで買える?
パリ市内の地下鉄(Metro)、RER(郊外電車)、トラムの駅にある「有人窓口(Guichet)」または「自動券売機」で購入できます。
- 主要駅・空港: シャルル・ド・ゴール空港(CDG)やオルリー空港、パリ北駅などの主要駅には必ず販売機やカウンターがあります。
- 街中のメトロ駅: ほとんどの駅の券売機で購入可能です。
ターミナル1(T1)到着ロビーには販売場所がないため、CDGVAL(無料シャトル)でTerminal 3 Roissypole(ロワシーポール)へ移動してから購入するのが確実 🚨
シャトルを降りてRER(電車)乗り場方面へ進むと、「Billets Paris et Île-de-France」と書かれた券売機や、有人のチケットオフィス(Services)があります。
価格は?
カード本体代: 2ユーロ
※最初にチケット(10回券など)と一緒に購入する必要があります。カード単体(0円チャージ状態)では買えない場合があります。
自動券売機での買い方(ステップバイステップ)
窓口は混雑していたり、係員がいなかったりすることが多いため、自動券売機での購入をおすすめします。紫または白のタッチパネル式の機械を探してください。
画面下の国旗マークなどをタッチし、English(英語)を選択
「I have a Navigo pass(カードを持っている)」か「I don’t have a pass(持っていない)」か聞かれるので、「I don’t have a pass(持っていない)」 または 「Buy a pass(カードを買う)」 を選択します。
「Navigo Easy」を選択します。
※似た名前の「Navigo Découverte(要写真)」と間違えないように注意してください。「Easy」は青と白のグラデーションのデザインです。
カードの中に入れるチケットを選びます。
「Booklet of 10 t+ tickets(t+チケット 10回分)」 または 「Navigo Day Ticket(1日券)」 を選ぶのが一般的なようですが、ご自身が利用しそうな回数・滞在期間にあわせてお選びください。
クレジットカード(VISA/Master/JCBなど)を端末に挿入して支払います。
※現金対応の機械は少ないため、クレジットカード推奨です。
下の取り出し口から、「Navigo Easyカード」と「レシート」が出てきます。
まとめ
パリはスリも多いため、できるだけスマホ1つで支払を完結させ、財布の出し入れを控えることが対策の1つです🚨
今回まとめた公共交通機関の乗り方も、iOSであれば会員登録も不要でスマホ1台で完結するためとても便利で、公共交通機関を使う敷居がさがりました🙌
スマホ(Appleウォレット)内のチケットは「1人1台」必須です。テザリングのように1台で友人の分まで改札を通すことはできません。
同行者がいる場合は、それぞれのスマホで設定するか、物理カード(Navigo Easy)を人数分購入してください。
ぜひみなさんもこちらの方法で試してみてくださいね、Bon voyage!

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